新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに現金を避けてキャッシュレス決済を選ぶ人が増えていて、店側も対応にあたっています。

東京 渋谷区にある飲食店では、緊急事態宣言が出る前はキャッシュレス決済の割合が10%から20%程度でしたが、ここ1週間で見ると、40%ほどまで増えているということです。

この店は多くの人が触る現金を避ける人が増えていると見ていて、スマートフォン決済で支払いをしていた女性客の1人は「紙幣や硬貨は感染の可能性があるかもしれず、現金は少し気になります」と話していました。

店は新たに交通系の電子マネーも導入するなど決済手段を増やしていて、飲食店「マルゴデリエビス」の橋本和美オーナーは「スタッフの感染のリスクを考えると店としても安心できます」と話していました。

家計簿アプリを手がけるマネーフォワードが今月、利用者を対象に実施したアンケートでは、回答を寄せたおよそ7800人のうち、40%が新型コロナウイルスの影響で、以前よりキャッシュレス決済を利用するようになったと答えたということです。

その理由を尋ねたところ、
▽レジでの支払いを素早く済ませて接触時間を短縮させるためという回答が44%と最も多く、
▽現金に触れることによる感染を防ぐためという回答が27%でした。

キャッシュレス決済は、新型コロナウイルスの感染予防のための新しい生活様式の実践例として、厚生労働省が推奨しています。
2020年5月31日 11時21分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200531/k10012452251000.html