動画投稿サイト「ニコニコ動画」を運営するドワンゴは29日、全社員約1000人を原則、在宅勤務にすると正式発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で2月から在宅勤務を続けており、通勤が不要になったことなどで生産性が高まっていると判断した。6月中に在宅勤務に必要な手当てなどの制度を整え、7月から本格導入する。

ドワンゴは2月17日から経理書類の処理などで出社がやむを得ない場合を除き、全社員が在宅で働いてきた。緊急事態宣言の解除を受け、6月は試行期間として必要に応じて出社を認め、各部署や業務に合わせた具体的な運用や在宅勤務に伴う通信費などの各種手当を決める。

銀座(東京・中央)の本社オフィスを縮小する予定はないといい、ミーティングスペースを拡充するなど在宅を前提にした働き方に合わせてレイアウトを見直す方針だ。

米ツイッターも期限を設けず在宅勤務を認める方針を示すなど、コロナ危機を契機に働き方を見直す企業が広がりつつある。
2020/5/29 12:16
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59732680Z20C20A5TJ2000/