新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、テレワークを導入する企業が増える中、実際にテレワークや在宅勤務を行っている20〜50代の男女に体の不調について尋ねたところ、約3割が「肩こり」や「ストレス」「腰痛」などに悩まされていたとする調査結果をオムロンヘルスケア(京都府向日市)がまとめた。

 調査は、今回の新型コロナウイルスの感染拡大を機にテレワークをしている▽週3回以上在宅勤務▽自宅での作業がデスクワーク――の人を対象に4月22〜24日にインターネットで実施。全国の男女1024人が回答した。

 その結果、テレワーク開始後に体の不調を感じた人は全体の31%。全体で最も多かった症状が「肩こり」で、68.1%の人が訴えていた。男女別だと、男性の最多は「精神的なストレス」、女性は「肩こり」だった。

 テレワークが2週間程度続いた段階で不調を感じる割合が増加。最も不調を感じている人が多いのが3週間目で、26.5%だった。不調の度合いについては4人に1人が「重度」と回答。通院を選択した人も少数ながらいた。

 不調に対して、何らかの対策を取っていると回答したのは男性より女性が多く、特に30〜40代女性の8割以上がストレッチなどを行っていた。一方、男性は全体的に低調で、40代男性で対策をしている人は4割以下だった。同社は「男性の場合は心の不調を抱える人が多く、明確な対策が取りにくいのではないか」としている。
2020年05月01日 07時00分
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2005/01/news043.html