本記事の論旨は、今まで日本の感染者がその人口に比較して少なすぎるのは、
他国に比べて検査回数が少なく抑えてきたからではないか、との疑問を欧米の
専門家の意見を載せながら呈しつつ、最近オリンピックが延期になったあと、急に
東京都など感染者が増えてきたとし、タイトルの"Is Its Luck Running Out?“つまり、
世界を惑わしてきた日本もその運が尽きようとしている、と論を展開しています。
本記事は、日本のウイルス対策に関して批判的に取り上げ、これまでの感染者数
など日本の統計数値を疑問視しつつ日本のウイルス対策はギャンブルみたいで
ありそのメッキが剥がれつつあると皮肉っているわけです。

この記事には最初のフェーク記事に見られた明白な事実誤認はありません、
逆に事実を捉えている側面もあることでしょう。ただどうにも香しいのが、日本に
徹底的に批判的である論調、 直接的にではなく遠まわしに意地悪く日本を非難
する姿勢が、モトコリッチ支局長の記事には一貫しているわけです。

さて本NYT記事はやはり世界に発信されたわけですが、NYT掲載のこの反日
記事は速攻で韓国・中央日報が飛びつきます。
「韓国のように大々的な診断検査と先制的隔離・治療をすることもなかったのに、
病気の拡散を阻止したようにみえる」と誇らしげにNYT記事を引用しています。

NYTは日本が新型コロナ大流行を体験している他のアジア諸国と対照的だと
指摘した。中国のように都市を封鎖することもなく、シンガポールのように先端
監視技術を適用することもなく、韓国のように大々的な診断検査と先制的隔離
・治療をすることもなかったのに、病気の拡散を阻止したようにみえるという点からだ。
(このあと)「韓国が36万5000人余りを検査した反面、日本は今までたった2万5000人
しか検査していない」と続けます。(某ブログ記事より)
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ニューヨーク市が誤った政策を実行してしまったのはモトコリッチが原因かもしれない
だとしたらモトコはすくなくとも数万人の死の責任を問われる義務を負うべきであろう