米Microsoftは3月13日(現地時間)、共同創業者のビル・ゲイツ氏(64)が取締役を辞任すると発表した。サティア・ナデラCEOその他の幹部のテクノロジーアドバイザーは続ける。自身の慈善財団Bill&Melinda Gates Foundationでの世界の健康や気候変動への取り組みへの関与を増やすため。

 ゲイツ氏は2006年にMicrosoftのCEO退任を発表し、2014年には現会長であるジョン・トンプソン氏に会長職を譲った。その後は取締役およびテクノロジーアドバイザーとして同社に関わってきた。ゲイツ氏の退任で、Microsoftの取締役会は12人構成になった。

 同氏はLinkedIn(Microsoft傘下)への投稿で、「取締役は辞任するがMicrosoftから離れるわけではない。Microsoftは常に私の人生にとって重要だ。引き続き同社のビジョン形成と目標達成を支援していく」と語った。

 ゲイツ氏はウォーレン・バフェット氏の持株会社Berkshire Hathawayの取締役も辞任する。バフェット氏はBill&Melinda Gates Foundationの共同受託者であり、Giving Pledgeの共同設立者でもある。ゲイツ氏はこれらの取り組みでバフェット氏とのパートナーシップを継続するとしている。

 同氏は2月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に財団から最大1億ドル(約109億円)を拠出すると発表した。
2020年03月14日 07時20分
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2003/14/news015.html