パナソニックが3日発表した2019年4〜12月期の連結決算(国際会計基準)は営業利益が前年同期比18%減の2406億円だった。中国で企業の投資意欲が減退し、工場の自動化を促すファクトリーオートメーション(FA)の関連部品が苦戦した。欧州では車載機器の開発費が想定以上に膨らんだ。

売上高は5%減の5兆7556億円だった。FA部品などのインダストリアルソリューションズ部門が9841億円と10%減った。テレビは海外で中韓勢との価格競争が激しく、家電などアプライアンス部門は4%減の2兆590億円だった。事業売却で法人税の負担が減り、純利益は3%増の1781億円。

20年3月期通期の業績見通しは従来予想を据え置いた。売上高は前期比4%減の7兆7000億円、営業利益は27%減の3000億円を見込む。

2020/2/3 17:46
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55186250T00C20A2TJ1000/