多重債務者が再び増え始めている。融資額に規制ができた2010年度から減少して2年前には115万人程度になったが、足元は約120万人と増加基調に転じている。背景にあるのが、スマートフォンを使う買い物と簡単な借り入れの増加だ。キャッシュレス決済の普及もあり、個人が気づかないうちに多額の借金を抱えるリスクにさらされている。

多重債務者は複数の事業者から借り入れをして、返済に困っている人を指す。明確な定…
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO54815460U0A120C2EA4000/