シャープのことし9月までの中間決算は、中国経済の減速の影響で、スマートフォン用のディスプレーの販売が落ち込んだことなどから、本業のもうけを示す営業利益が前の年の同じ時期より20%余り減りました。

シャープが1日発表したことし9月までの中間決算は売り上げが前の年の同じ時期より0.7%減って1兆1206億円、営業利益が21.4%減って369億円となりました。

これは米中の貿易摩擦を背景にした中国経済の減速の影響で、スマートフォン用のディスプレーなどの販売が落ち込んだことが主な要因だとしています。

記者会見したシャープの野村勝明副社長は「貿易摩擦は長期化して予断を許さない状況で、今後も注視していきたい」と述べました。

一方、国内の消費税率の引き上げをめぐっては駆け込み需要の影響で、テレビや冷蔵庫などの売り上げがことし9月には前の年の同じ月よりも90%ほど増えた一方、先月はその反動で減ったということです。
2019年11月1日 21時37分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191101/k10012161341000.html