宅配大手のヤマトホールディングスのことし9月までの中間決算は、最終的な損益が34億円の赤字に転落しました。ドライバーの採用を増やしたことで人件費が膨らんだ一方、料金を値上げした影響で荷物の取扱量が計画を下回ったことが響きました。

ヤマトホールディングスが発表したことし9月までの中間決算によりますと、売り上げにあたる営業収益が、前の年の同じ時期と比べて1.4%増加して8001億円となった一方で、最終的な損益は、前の年の99億円の黒字から34億円の赤字に転落しました。

ヤマトの中間決算が赤字になるのは2年ぶりです。

これは、ドライバーの負担を軽くするため採用を増やしたことで人件費が膨らんだ一方、ネット通販などの事業者から請け負う配達の料金を値上げした影響で、荷物の取扱量が計画を下回ったことが響きました。

このため、今年度1年間を通じた業績の見通しを下方修正し、最終的な利益は、8月時点の予想より15.8%減って320億円になる見通しだとしています。

芝崎健一副社長は、記者会見で「サービスの質を高めて利用者を増やし、取扱量を回復させたい」と述べました。
2019年10月31日 22時09分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191031/k10012159501000.html