■箕輪厚介氏「沈んだ方が面白い。来年はマレーシア移住も」
来年4月以降、マレーシアへの移住を視野に入れている幻冬舎の編集者・箕輪厚介氏は「ぶっちゃけリモートでできることがほとんど。むしろ会ったり、飲み会に行ったりというのは惰性で続いていることが多い"贅肉"みたいなもの。楽しいけど、切る良いタイミング。そして、僕個人の活動も、本の編集をするということも、日々人と会ったり観ているものに刺激されながら、ある意味で日常を切り売りしている。3年くらいやってきて、はっきり言ってちょっと"オワコン"になりつつあると思っている。アジアに行ったからといって面白いものが作れるわけではないが、多少は仕入先を変えないちょっと…という思いがある。もう飽きたなというのがあって、一度売れなくなって2、3年沈んだ方が、人生長いので生き方として面白いかなと。自分のことをクリエイターと言うと偉そうだが、秋元康さんにせよ、エイベックスの松浦勝人さんにせよ、ものを作っている人はどこかで1回、2〜3年、レールから外れている。それが今だなと思う」と明かす。

 そして「国内は近過ぎる。2年前にイケダハヤトと仲良くなってアリだなと思ったこともあるが、やはり物理的に贅肉を落としたり、無駄なことをやったりするのが血肉になる。また、普通のサラリーマンでは都内で子育てをするのが無理になってきていると思う。
子どもが2人いるが、奥さんがセブ島に行った時に、シッターさんを1時間700円くらいで頼める。同調圧力的なものがないから、アジアはいいと言っていた。ただ、全てが自由に流動的になるということが大事で、マレーシアがくそつまんなかったで終わりでもいいと思っている。一生住まないといけないわけではないし、転職も自由になってきたように、移住もさらっと滑らかにやればいいと思う」との考えを示した。

■海外流出によって、長期的には日本に影響も
ひろゆき氏自身も、移住の理由は「フランスは5年住むと永住権が取れるので、そうなるとイタリアでもスペインでも、好きなところに住めるようなる。これは便利だと思った。そして人は外国に住むと、だいたいその国の言葉が話せるようになる。これはフランスに行ったらフランス語が話せると思った。転勤で行くようなもので、合わないと思ったら違うところに行けばいい。もっと緩く考えていい話だ」と賛同。

 他方、田中氏は「日本にとって深刻なのが頭脳流出だ。優秀な人材が海外に行ってしまうことで、長期的には日本にいる人たちの生活水準にも影響を及ぼしてしまう。ここ10年くらい、日本がコンスタントにノーベル賞を取っているのは、90年代にGDPに対する研究開発投資がすごく多かったから。しかし今は中国や韓国に大幅に遅れてしまっていて、間もなくノーベル賞を取る人が日本からいなくなってしまう。ひょっとしたら中国や韓国に行って国籍を取ってしまうかもしれない」と指摘。

 三浦氏は「うちはシンガポールと日本に拠点を置いているが、私の仕事が日本政治という、局所的なところに関わっているので、情報が入ってこなくなるし、あまり離れて仕事ができるとは思わないし、ただ、アジアの成長は本当に凄まじくて、それに触れていないと退屈するだろうなとは思う。何より日本で投資した時に、年利回りを10%上げるにはものすごい極端なリスクを取らなければいけない。しかし、香港だったらほとんどリスクを取らずに10%くらい出せる。その差はあまりに大きな差だ。だからこそ私は日本にコミットしているし、今の日本がこのままで良いというわけではないということは言っておきたい」と述べた。
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