経営再建中の液晶パネルメーカー、ジャパンディスプレイは今月末まで稼働を停止している石川県の白山工場について、来月以降も当面、稼働を停止することを決めました。また、会社が募集した希望退職には国内の社員1200人余りが応じたことを明らかにしました。

ジャパンディスプレイはスマートフォン向けの液晶事業の不振が続いていることから、アメリカのアップル向けに液晶パネルを生産している石川県の白山工場の稼働を今月末までの3か月間、停止すると発表していました。

会社はその間に工場の稼働を再開するかどうか判断することにしていましたが、液晶パネルの受注の回復が見込めないことから、来月以降も当面、稼働を停止することを決めました。

会社では、今後金融支援を受ける中国の投資ファンド「ハーベストテック」と白山工場を有機ELパネルの生産拠点として活用できるか協議し、来年3月までに結論を出す予定です。

一方、業績の立て直しに向けて会社が募集した希望退職には、国内の社員の2割を超える1266人が応じたことを明らかにしました。

今後、退職金を割り増しして支払うことから、その費用としておよそ81億円が特別損失になるとしています。
2019年9月13日 21時13分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190913/k10012081421000.html