0001田杉山脈 ★
2019/08/21(水) 20:07:21.35ID:CAP_USER同社は、従来より掲げているミッションの1つに「情報を整理し、世界中のあらゆる人がアクセスできるようにする」ことを挙げているが、そのためにはアクセシビリティを向上させていかなければならないとする。
そしてこれまで、同社は「選択して読み上げ」、「TalkBack」といった視覚障碍者向けの機能、そして「スイッチアクセス」や「ユーザー補助機能メニュー」といった運動機能に障碍を持つ人向けの機能を実装してきた。
一方で、聴覚障碍を持つ人は4億6,600万人、つまり15人に1人の割合で存在し、世界人口で言えば、中国とインドに次ぐ数にものぼるのだという。そのためGoogleでは、この聴覚障碍をもつ人々向けに、Androidのアクセシビリティの改善を過去1年半のあいだで取り組んできたという。
聴覚障碍に対するアクセシビリティについて、同社は2つのアプローチで取り組んでいる。1つ目が「Captions(字幕)」、もう1つが「Amplification(増幅)」だ。
字幕について、2月に投入した「音声文字変換」アプリが読者の記憶に新しいところだろう。これは人が喋っている声を文字に変換するものだが、6月のアップデートで、環境音も表示するようになった。例えば拍手が起きているさいは画面の下側に「拍手」、口笛を吹いているさいは「口笛」と表示されるものとなっている。
この音声文字変換のアプリは、実際にGoogle社員の小林育未氏も活用している。同氏は9歳の頃に聴覚障碍を患った。Google入社後、会議に参加しても、周囲の意見がよく聞き取れず、困ることがあった。しかし音声文字変換を使いはじめたところ、別の社員の意見をスムーズに理解できるようになり、「当たり前のように会議ができる喜び」を体験したという。
小林氏は「会議で複数人いた場合、文字の色を分けるなど表示を改善してほしいという要望をすでにGoogle本社にフィードバックした」としており、今後さらなる機能改善に期待したいところだ。
ちなみに音声文字変換のアプリは、人の声と環境音を分離し、人の声はクラウドに転送して文字を変換し、環境音はオンデバイスで認識させ処理しているとのことだった。なお、クラウドに転送した声のデータは文字変換処理にのみ使われ、処理を終えると破棄されるとしている。
以下ソース
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1202539.html