ソニーマーケティングがソニーの犬型ロボット「aibo(アイボ)」のレンタルサービスを始めた。1週間程度の短期から長期まで対応する。アイボは実際に触れられる場所がソニーの直営店に限られており、自宅で実際に試す機会をつくることで購入につなげてもらう狙い。家電やカメラなどで近年増えている高額商品のシェアサービスが実用品から愛玩物へと広がってきた。

カメラなどのレンタル事業を手掛けるレンティオ(東京・品川)と協業で29日からサービスを始めた。レンタルは7泊8日から利用が可能。ウェブページから申し込むと最短で翌日に届く。専用の有料クラウドサービスに加入済みの商品が届くため、受け取った直後から利用できる。名前をつけたり性別を決めたりでき、じっくり育てる楽しみを味わえる。

レンタル価格は7泊8日で1万5000円。1日あたり1000円で延長ができる。3カ月で8万9400円の長期プランも用意し、1カ月単位で延長できるようにした。アイボを購入する場合は本体価格が約20万円で、専用クラウドサービスの利用料が年に約3万円かかる。レンタル価格はクラウド利用料を含む。

協業先のレンティオはこれまでもソニーのミラーレス一眼カメラなどをレンタルで扱ってきた。アイボはメンテナンスやアフターサービスなどが必要なため、ソニーマーケティングがレンティオと組んで直接サービスを手掛けることにした。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47946530Q9A730C1000000/