ソフトバンクグループ(SBG)のマルセロ・クラウレ最高執行責任者(COO)は17日、朝日新聞の取材に対し、同社が計画する10兆円規模の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(SVF)の第2弾(SVF2)が、第1弾より大きくなる「可能性がある」と語った。

 ソフトバンクの孫正義会長兼社長は今月9日の決算発表の際に、SVFの第2弾のファンドを立ち上げる方針を公表。第2弾も、1千億ドル(約11兆円)だったSVFと「同程度の規模になる」と説明している。

 シリコンバレーでは、世界最大規模のベンチャー投資ファンドであるSVFが、米ライドシェア最大手のウーバーに巨額の投資を行うなど、地域のベンチャー企業に大きな影響を及ぼしている。それだけに、第2弾についても関心が高い。

 クラウレ氏は17日、サンフランシスコで開かれていた、世界のベンチャー企業が集うイベント「スタートアップワールドカップ」(ペガサス・テック・ベンチャーズ主催)に登壇し、同社の投資方針を説明。「AI革命によって、世界が経験し始めている今後20年の破壊的な影響は、過去300年の変化よりもずっと大きくなる」と述べ、人工知能(AI)を活用する企業への投資を特に重視していることを強調した。

 SVFには、サウジアラビアの…

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2019年5月18日18時19分
https://www.asahi.com/articles/ASM5L4WNGM5LUHBI018.html