米調査機関デカルト・データマインがまとめた4月の中国発米国向け海上コンテナ輸送量は、73万2334個(20フィートコンテナ換算)と前年同月比2%減った。前年同月を下回るのは3カ月連続。米中貿易摩擦を背景に輸送需要が落ち込んでいる。

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中国発米向けの海上コンテナ輸送は3カ月連続で減少

中国発の貨物はアジア全体の6割を占める。品目別では中国発の貨物で2割のシェアをもつ「家具類」が前年同月比3.5%減った。「履物」は11.8%減、「自動車関連」は11.6%減だった。

一方で日本や韓国を含むアジア発全体の輸送量は前年同月比2.2%増えた。ベトナム発の増加率が最も大きく、前年同月に比べ33.2%増えた。日本海事センター(東京・千代田)の担当者は「東南アジアなどに輸出拠点をうつす動きが出ている可能性がある」と話す。

2019/5/15 15:41
日本経済新聞
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