膨大な情報を活用するデータエコノミーが広がり、あらゆる価値を数字で表す社会が訪れた。人工知能(AI)が信用や将来性を測るスコアリングという技術が、埋もれた価値を発掘する。一方、デジタル化により主要国の働き手の6人に1人の5.4億人が新たな貧困に陥るとの予測も出た。データがはじく運命の数字は、正と負の両面をのぞかせる。

2018年秋。ベトナム・ホーチミンの会社員ジョディエ・ツイさん(26)は月給の…
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44016650R20C19A4SHA000/