次期Android OS「Android Q」で、アプリのダウングレードがサポートされる可能性が開発コードの記述から出てきました。その他にもバックグラウンドアプリによクリップボードへのアクセス制限など、プライバシーに配慮した制限が加わるとみられています。

◆アプリダウングレード
ソフト開発者のMishaal Rahman氏が、Android Qの初期ビルドのコード内に新しい機能への許可に関する記述をXDA Developersに多数報告しました。その中に、Android Qで各アプリのダウングレードをサポートする可能性を示唆する記述が含まれています。

現在、Androidではシステムアプリなどの一部アプリでアップデートをアンインストールすることでバージョンを遡らせることを認めていますが、アプリのダウンロード・インストールを管理するGoogle Playアプリがアプリのバージョンをチェックするため、Titanium Backupのような特殊なアプリを利用しない限り、ダウングレードは制限的にしか利用できません。このため、アップデートによって想定外のバグが現れたときに、ダウングレードできないためアップデートしたことを後悔する……という事態が起こり得ます。

Rahman氏はAndroid Qのコード内に「PACKAGE_ROLLBACK_AGENT」という署名と「MANAGE_ROLLBACKS」というインストーラーを見つけています。コードの名称からこれらのコードによってGoogle Playアプリが以前のバージョンのアプリをロールバックできるようになると予想されています。

さらに「PACKAGE_ENABLE_ROLLBACK」と「PACKAGE_ROLLBACK EXECUTED」という2つの保護されたブロードキャスティングインテントも追加されました。これらのコードによってアプリが古いバージョンに戻されたかどうかをチェックし、それに応じた動作が可能になるとみられています。

また、「pm install」内に「--enable-rollback,」というフラグが挿入されているのも確認されていましたが、初期ビルドのAndroid Qでは機能していないそうです。
2019年01月28日 10時12分
https://gigazine.net/news/20190128-android-q-app-downgrade/