https://www.nikkei.com/content/pic/20181108/96958A9E938181E29B8181E3E48DE2EAE3E3E0E2E3EAE2E2E2E2E2E2-DSXMZO3751964008112018I00002-PN1-1.jpg
8日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発した。前日比401円12銭(1.82%)高の2万2486円92銭で終えた。米中間選挙が市場想定通りの結果となった安心感から7日の米株式相場が急伸し、日本株にも好感した買いが広がった。日経平均は午前に上昇幅を一時500円近くまで拡大したが、戻り待ちの売りなどが重荷となり、上昇一服後は上値の重い展開が続いた。

米株式相場の予想変動率を示すとされる変動性指数(VIX)が低下したことも買いを促した。もっとも、企業の決算発表を除いては取引時間中に新規の売買材料が乏しく、心理的な節目とされる2万2500円を上回った場面では戻り待ちの売りが増えて指数の上値を抑えた。外国為替市場での円安・ドル高傾向が下支え要因となったが、米国の通商政策に対する懸念も根強く、主力の輸出関連株には朝方と比べ上げ幅を縮小する銘柄も目立った。

日本時間8日午後のGLOBEX(シカゴ先物取引システム)で米株価指数先物が弱含んだことを受け、同日の米株式相場の動向を見極めたいとの雰囲気も徐々に広がった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を受けた債券市場の動向を見極めたいとの思惑も、午後の買い手控えムードを誘った。

JPX日経インデックス400は反発し、終値は前日比259.22ポイント(1.77%)高の1万4889.59だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、28.82ポイント(1.74%)高の1681.25で終えた。

東証1部の売買代金は概算で2兆7261億円、売買高は15億3779万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の8割強となる1733、値下がりは324、変わらずは54だった。

ダイキンが大幅高となったほか、ソフトバンクやファストリといった値がさ株の上昇が指数をけん引した。ユニファミマやエーザイ、リクルートも高い。一方、ファナックや安川電は朝高後に下落に転じて終えた。自動車株が堅調に推移するなか、スズキやSUBARUは下げた。ブリヂストンや横浜ゴムなどゴム製品株も軟調だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2018/11/8 15:47
日本経済新聞
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