ニューヨーク(CNNMoney) 米フェイスブックの株価が26日の取引で19%急落し、時価約1190億ドル(約13兆円)が吹き飛んだ。
トムソン・ロイターによると、上場企業が1日で失った額としては証券取引史上最も大きい。

同社は投資家向けの電話会見で、ユーザーのプライバシーを重視する方針を打ち出したことで収益の伸びの鈍化が予想されると説明。
これを受けて株価が急落した。

フォーブズによれば、創業者のマーク・ザッカーバーグ氏はこの日の株価急落で約160億ドルを失った計算になる。
れで世界長者番付の中の同氏の順位は4位から6位へ後退した。

同社は英データ分析会社ケンブリッジ・アナリティカへの情報流出をめぐって批判が噴出。
デービッド・ウェーナー最高財務責任者(CFO)はこの問題への対応として、「プライバシーファースト」の方針を打ち出すと説明した。
この戦略は、同社の主な収益源の足かせとなることが予想される。

フェイスブックを巡っては、偽ニュースの拡散や選挙への介入に利用されたとする問題が大々的に報じられていた。
そうした問題に対応するため、年間数十億ドルを費やして安全の向上に努めるとウェーナー氏は強調、「このビジネスにとってはそれが正しいことだと考える」と話している。

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