ブルームバーグの集計によると、テスラ株をカバーしているアナリスト31人のうち、投資判断「売り」は10人で、
全体に対する比率は32%。大型株の指標であるS&P500種株価指数の構成銘柄と比べると、
弱気派の絶対数は最多タイで、比率でもトップに近い。


イーロン・マスク氏フォトグラファー:Patrick T. Fallon / Bloomberg
  ウォール街の金融機関が顧客に持ち株を手放すよう勧めることはめったにない。
疑念を企業に礼儀正しく表明する方法は投資判断を「ホールド」とすることであり、「売り」は5%未満。

  ところが、テスラに対しては容赦がない。同社のキャッシュバーン(現金燃焼)ペースが一部投資家の懸念を招く中、
同社浮動株の4分の1を空売りが占め、マスク氏は数十億ドルを調達するため再三にわたり投資銀行を訪れている。

  ロバート・W・ベアードの機関投資家向け株式セールストレーダー兼マネジングディレクターのマイケル・アントネリ氏は
「テスラはアナリストが本当に確固たる意見を持たざるを得なくなる銘柄だ」と指摘。
「取引が地合いにかなり左右される銘柄で、その地合いも刻々と変化する」と述べた。

  S&P500種構成銘柄で、「売り」の投資判断がテスラと同数なのはアンダーアーマーだけ。
株価が2015年の高値から59%下落したことを踏まえると、同銘柄に懐疑心を持つのも妥当だろうが、
「買い」と「ホールド」の合計ではアンダーアーマーが上回っている。

Diverging Opinions
No other major U.S. stock has an equal number of buy, sell and hold calls
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Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-09/PBKTZS6TTDSA01