大阪府北部で最大震度6弱を観測した地震で運転見合わせが続いていた大阪モノレールは20日、始発から大阪空港駅―万博記念公園駅間で運転を再開した。2日ぶりに日常の足が戻り、通勤客からは「ようやくいつも通りに出勤できる」と安堵する声が聞かれた。全線の運転再開には22日ごろまでかかる見込み。

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運行が一部再開した大阪モノレールを利用する人たち(20日午前、大阪府豊中市の千里中央駅)

 千里中央駅(大阪府豊中市)では20日朝、大粒の雨が降るなか利用者が足早に改札に向かった。同市の会社員、神村紘基さん(23)は不通のモノレールの代わりにバスを利用するため、19日は普段より30分早く自宅を出たという。「慣れない通勤で不便だった」とほっとした表情を浮かべた。

 休業していた関西地区の百貨店もこの日までに全て営業を再開。西武高槻店(同府高槻市)は20日午前10時から1階と地下1階の営業を再開した。

 大阪府によると、20日時点で大阪府の体育館など約310カ所に約1700人が避難。被災地の断水は解消されたが、大阪府北部の約11万戸でガスの供給が止まっている。

2018/6/20 9:39 (2018/6/20 10:34更新)
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31992820Q8A620C1AM1000/