埼玉県教育委員会は2018年度、プログラミング教育のモデル授業を推進する。県内8小学校をモデルに、プログラミング的思考を養う授業を導入する。久喜市では小中学校各1校が地元工業高校や大学、企業と連携してプログラミング言語の習得などに取り組む。20年度の小学校での必修化に向けて実践例を蓄積し、普及させる。

 20年度から全面実施される小学校学習指導要領では、全小学校がプログラミング的思考の育成に取り組むことになる。

 「プログラミング教育推進事業」は、独自で先進的なプログラミングの授業に取り組む8小学校をモデル校に指定。算数でパソコンに手順を指示して正三角形を書かせたり、理科で自動掃除機がどのように動いているか考えたり、といった授業を実践する。

 また、久喜市立の小中学校各1校を発展的教育のモデル校に指定。県立久喜工業高校や大学、民間企業と連携し、プログラミング言語を習得・活用してロボットを製作するなどの高度な教育に取り組む。ロボットコンテストへの出場も目指す。

 実践例をホームページで公開するなどして県内の小学校に参考にしてもらい、20年度に授業を円滑に実施できるようにする。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31842840V10C18A6L72000/