サンフランシスコでDockerのイベント「DockerCon 2018」が開幕しました。Docker社にとって、これまで同社の顔であった創業者兼CTOのSolomon Hykes氏が4月に退任を発表して以来、初めての大型イベントです。

1日目の基調講演で行われた最初の大きな発表は、Docker for Win/MacでGUIを用いて数クリックでコンテナ化を実現、より容易かつ迅速にカスタムアプリケーションやミドルウェアをコンテナ化できるようにしたことでした。

これまでDockerを用いてアプリケーションをコンテナ化するにはコマンドラインからDockerコマンドなどを駆使し、Dockerfileなどを理解する必要がありましたが、GUIによってDockerのビギナーでも簡単にコンテナ化ができるようになります。

基調講演で行われたデモ画面を紹介しましょう。

数クリックでアプリケーションをコンテナ化
Docker for Windows Desktopで新規アプリケーションを選択すると下記の画面が表示されます。ここで、テンプレートをベースにコンテナ化を開始するか、カスタムアプリケーション用に設定を入力するかを選択します。
https://www.publickey1.jp/2018/dockerdesktop01.gif

画面左の「Choose template」をクリックすると、主要なミドルウェアやアプリケーションのコンテナ化のためにあらかじめ用意されたテンプレートを選択できます。
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「Custom application」をクリックすると、コンテナ化するカスタムアプリケーションのベースとなるフレームワークやサービスを選択できます。
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ここではASP.NETとSQL Serverを選択。
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プロジェクト名を入力し、保存するファイル名を設定。
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「Assemble」ボタンをクリックすると、Dockerfileが生成されます。
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「Run application」ボタンをクリックすると、コンテナイメージが作成され、コンテナランタイムにデプロイされ、実行が開始されます。
https://www.publickey1.jp/blog/18/docker_for_winmacguidockercon_2018.html