二次元バーコード「QRコード」や非接触ICを使ったスマートフォン決済の利用者が、16.9%だったことがMMD研究所のスマートフォン決済の利用動向調査でわかった。スマホ決済の導入を発表する企業が相次ぎ、政府もキャッシュレス決済を後押しする中、現状の国内普及率の低さが改めて浮き彫りになった。

調査はインターネット上で5月8〜12日にかけて実施。1万453人が回答した。そのうちスマホ所有者は7956人で、「スマホ決済を利用している」と回答したのは1348人だった。

そのうちの444人に利用しているスマホ決済サービスを聞いたところ(複数回答可)、利用者が最多だったのが、おサイフケータイを使った「楽天Edy(エディ)」の129人。モバイルSuica(スイカ)やiDなどのおサイフケータイの決済サービスがエディに続いた。

一方、NTTドコモなどの携帯大手のほか、ゆうちょ銀などの銀行系も導入を発表しているQR決済については、先行する楽天Pay(ペイ)ですら84人、LINEPayも60人に過ぎなかった。QR決済は、店舗の導入費用が少ないことから普及に期待がかかるが、利用にはアプリを立ち上げる必要があるなど、おサイフケータイに比べて手間がかかることが調査結果に反映されたとみられる。
2018.6.14 08:14
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180614/bsj1806140814005-n1.htm