このほど発表された「2017中国駐車産業発展白書」によると、中国本土の自動車など原動機付き車両の保有台数は昨年末、3億1000万台を突破した。前年から1500万台増えた。

3億1000万台のうち自動車は2億1700万台で、うち新エネルギー車(NEV)が約153万台。全体に占める自家用車は1億7000万台以上。地域別で保有台数が最も多いのは北京市で564万台。四川省成都市452万台、重慶市371万台、上海市359万台、江蘇省蘇州市355万台、広東省深セン市322万台と続く。

保有台数が増える中、駐車スペースの不足や決まりを守らない無秩序な駐車、駐車場利用のミスマッチなどが課題となっている。

北京市静態交通投資運営有限公司によると、北京市の駐車スペースは380万カ所超で、うち半分は居住区内、約4割は公共施設の駐車スペース。ある住宅地で先ごろ、住人が消防車両が通る道に乗用車を駐車したため、消火活動に支障が出た。一方、公共施設では駐車場の夜間利用率が40%に満たない。同市はこうした状況を解決するため今月、新たな条例を施行した。

上海は不足が深刻で、駐車スペースはわずか64万7000カ所。深センの駐車スペースは約192万カ所で、駐車場の66%が全面的に開放されている。(中国新聞社)
2018.5.31 06:06
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180531/mcb1805310500009-n1.htm