Appleが自動運転車の開発で、ドイツのフォルクスワーゲンと提携した模様です。契約の一環としてフォルクスワーゲンのトランスポーター「T6」を、Appleの従業員用の自動運転送迎シャトルへと改良する計画だと、New York Timesが報じています。

フォルクスワーゲンは第一候補ではなかった
Appleは今回、自動運転車の開発プロジェクトのためにフォルクスワーゲンと契約を結びましたが、Appleにとって同社は第一候補ではなかったようです。

New York Times(以下NYT) によると、Appleは数年前からBMWおよびメルセデス・ベンツと、自動運転車開発での提携を目指し交渉していました。しかし互いの条件が折り合わず契約締結には至らなかったと、関係者がNYTに語っています。

試験車両に利用しているのはレクサス
Appleは現在、主にカリフォルニアにおいて自動運転技術の開発を行っていますが、その際に試験車両として利用しているのはトヨタのレクサスで、現在55台が運輸当局に登録されています。しかしAppleは、自動運転技術開発ではトヨタとは提携していません。

NYTがAppleの元従業員らから得た情報によれば、AppleはBMW、メルセデス・ベンツに加え、日産、中国のBYD Auto(比亜迪自動車)、イギリスのMcLarenとも話し合いの場を持った模様です。しかし最終的にパートナーとして選んだのは、フォルクスワーゲンでした。

現在、イタリア・トリノ近郊のフォルクスワーゲンの研究施設「Italdesign」において、AppleとフォルクスワーゲンはT6を電気で動く自動運転車に改造中とのことです。ただしT6の改造以外の両社の提携内容は不明だとNYTは伝えています。
2018年5月24日 11時10分
https://iphone-mania.jp/news-213244/