日本経済新聞 2018/5/16 6:22
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL16H22_16052018000000/
バフェット氏はアップルの収益性の高さを称賛していた=AP
https://www.nikkei.com/content/pic/20180516/96958A9E9381949EE3E49AE0E08DE3E4E2E7E0E2E3EAE2E2E2E2E2E2-DSXMZO2800485012032018TCR004-PB1-2.jpg

【NQNニューヨーク=横内理恵】米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社
バークシャー・ハザウェイが2018年1〜3月期にアップル株を7423万株買い増していたことが明らかになった。
15日に米証券取引委員会(SEC)に提出した3月末の保有有価証券の報告書で分かった。
一方、業績回復が遅れているIBM株はすべて手放した。

 3月末のアップル株の保有高は2億3956万株、金額にして約401億ドル。昨年12月末の1億6533万株から
4割強増やした。バフェット氏は5月上旬のテレビインタビューでアップルの収益性の高さを称賛し、
1〜3月に7500万株ほど取得したと述べていた。

 一方、IBM株は12月末時点で保有していた204万株をすべて売却した。昨年も段階的に売却し、
10〜12月期には保有株の9割を売った。成長路線を描けず、株価が伸び悩んでいたため見切りをつけたようだ。

 このほか1〜3月期はイスラエルの後発薬大手テバ・ファーマシューティカルズ・インターナショナルの
米預託証券(ADR)を2166万株買い増した。3月末の保有数は4053万株(6億9282万ドル)と
12月末の2倍強に増やした。同ADRは17年10〜12月期にも1887万株を取得していた。

 米銀大手のウェルズ・ファーゴは171万株減らした。バンク・オブ・アメリカやコカ・コーラ、
ゼネラル・モーターズ(GM)、ゴールドマン・サックスなどの保有株数には変化がなかった。