【5月1日 AFP】
英スコットランドは1日、アルコールに最低価格を設定する制度を、世界に先駆けて導入した。
この制度をめぐっては過去数年にわたり、司法を巻き込んで議論が続いていた。

 新制度の導入を発表したニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)自治政府首相によると、
アイルランドとウェールズも類似の制度導入に意欲を示しているという。

 アルコールに起因する問題の緩和を目指すこの制度は、
1ユニット(純アルコールにして8グラム)当たりの最低価格を50ペンス(約75円)に設定するもの。

 医療関係者らや健康問題についての活動家らは今回の動きについて、
公共の場所での禁煙が法制化されて以来、公衆衛生において最も画期的な進歩と歓迎している。

 アルコール問題に関わる慈善団体のアルコール・フォーカス・スコットランド(AFS)は、
同地方だけで、導入の初年度で58人、20年後には年に121人の命が救われると見込んでいる。

 制度導入に先立つ数年間は、裁判所での議論が続いていた。
スコッチウイスキー協会(SWA)など業界を代表する団体が導入阻止を求めていたが、英最高裁が昨年これを却下し、
スコットランド政府の方針を支持する判断を示していた。(c)AFP

画像:英スコットランドのグラスゴーで、アルコールを販売する店
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AFP
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