【ニューヨーク=平野麻理子】昨年9月に経営破綻した米玩具販売大手トイザラスのアジア事業に対し、複数の企業が10億ドル(約1070億円)以上で買収する意向を示していることがわかった。破産手続きを担当している弁護士が11日明らかにしたと複数の米メディアが伝えた。米国事業の買い手は見つからなかったため、米国内の店舗は閉鎖する方針だ。

日本を含むアジア事業を手掛けるトイザらス・アジア・リミテッドは、米トイザラスが約85%、香港のファン・グループが約15%を保有する合弁会社。日本や中国、東南アジアで約400店舗を運営している。

ブルームバーグによると、ファン・グループが事業を引き継ぎを検討しているほか、中国のプライベートエクイティ(PE)ファンドも買収の意欲を示しているという。
2018/4/12 8:05
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29289890S8A410C1000000/