[ボアオ(中国) 10日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は10日、海南省で開催中のボアオ・アジアフォーラムで演説し、中国経済の開放をさらに進め、自動車を含む一部製品の輸入関税を年内に引き下げる方針を表明した。

自動車セクターについては、外資の出資限度を「可能な限り早期に」引き上げるとし、既に発表済みの金融セクターの開放措置を確実に進めていく意向も示した。

主席は「今年、われわれは自動車の輸入関税を大幅に削減し、同時に一部の他の製品の輸入関税も引き下げる」と述べた。

米中貿易摩擦が強まる中、習主席のこうした発言を好感して米株価先物は上伸。ドルやアジア株も上昇している。

主席はさらに、中国は外国人投資家に対する市場アクセスを大幅に拡大し、保険セクターの開放ペースを速めていくとも述べた。

また、中国の改革開放は間違いなく成功すると表明した上で、冷戦時代の心理やゼロサム的な考え方、孤立主義は行き詰まるとの認識を示した。主席は、開放すれば前進し、閉じれば後退につがなる、と述べた。

2018年4月10日 / 11:33
ロイター
https://jp.reuters.com/article/xi-closure-backwordness-idJPKBN1HH08T