経営再建中の東芝が売却の手続きを進めている半導体子会社の東芝メモリは、岩手県北上市に建設を進めている新工場で、150人の新規採用を含めて450人程度を確保する方針を固めました。

東芝の半導体子会社の東芝メモリは、スマートフォンなどに使われる記憶用の半導体の生産を増やすため、岩手県北上市に新工場の建設を進めていて、再来年に生産を始める計画です。

関係者によりますと、東芝メモリは生産開始にあわせて、およそ150人を新規で採用するとともに、およそ300人を三重県四日市市にある工場から配置転換し、合わせて450人を確保する方針を固めました。

東芝メモリは、親会社の東芝がアメリカの投資ファンドを中心とする“日米韓連合”に今月中に売却することを目指し、今回の売却が世界の半導体市場をゆがめることがないか、各国の審査を受けています。

東芝メモリとしては、売却されたあとも新工場に多くの人員を確保し、生き残りをかけた厳しい競争が続く半導体業界で競争力を高める狙いがあるものと見られます。
3月23日 5時14分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180323/k10011375141000.html