米小売業最大手のウォルマートは年内に食料品宅配サービスの対象を100余りの都市圏に拡大する計画だ。同サービスをめぐる米アマゾン・コムとの競争が激化しつつあることがうかがえる。

ウォルマートが現在サービスを展開しているのは6都市で、年末までに米家計の40%余りが対象に含まれる見通し。実際の配送は米配車サービスのウーバー・テクノロジーズなどに委託し、最低購入金額は30ドル(約3180円)、取扱手数料は9.95ドルとなる。

ウォルマートは2時間単位の商品受取時間を無料で選べるプライム会員向けサービス「プライム・ナウ」を展開するアマゾンを追走する。両社とも顧客が留守の場合に、配達員が屋内に入って商品を届けるサービスも始めている。

クローガーやコストコホールセールなどの米大手スーパーマーケットチェーンは、インスタカートの買い物代行サービスを通じて商品を配送している。ターゲットは昨年、宅配能力を高めるため食料品配達を手掛ける新興企業のシプトを買収することで合意した。(ブルームバーグ Matthew Boyle)
2018.3.17 05:00
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180317/mcb1803170500012-n1.htm