インターネットイニシアティブ(IIJ)は15日、利用者の情報を記録する「SIMカード」を独自に発行し、新しいサービスを始めると発表した。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」や海外旅行者向けの通信サービスに活用する。今後、産業機器や農業など幅広い分野での活用を見込む。

 SIMカードを独自に発行することで、顧客企業があらかじめ製品に通信サービスを組みこめるようになる。輸出先に届くまでSIMカードを使えるようにするかどうかを設定できる。通信量の節約にもつながる。

 訪日外国人客向けの通信サービスは4月2日に始める。1.5ギガ(ギガは10億)バイト、3ギガバイトの2種類で、価格は2000〜3000円前後を想定する。IIJのSIMカードを使う初めてのサービスとなる。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28155860V10C18A3X13000/