アメリカのマクドナルドが一部メニューのハンバーガーのパティを、調理済みの冷凍品を使うのではなく生肉をお店で調理する形で提供することを発表しました。

新しい計画は2018年5月頭に全米でスタートする予定で、クォーターパウンダーとシグネチャークラフテッドという2つのメニューに使われるパティは、注文後にキッチンで生肉から作られるようになります。ビッグマックをはじめとするそれ以外のハンバーガーは、既に調理された冷凍のものを加熱するという、これまでの形で引き続き提供される予定です。

シグネチャークラフテッドは日本では提供されていないメニューで、ソースやバンズ、パティの種類などを自分で選べるというもの。

アメリカのマクドナルド代表であるChris Kempczinski氏によると、この試みは18カ月にわたってテストされ、「生肉を調理しても長時間お客さんを待たすことはない」ということが確認されたとのこと。「マクドナルドはスピードと便利さで知られています。私たちが理解する必要があったのは、注文があった時にどのような調理が行われ、それが提供時間にどのくらいの影響を及ぼすのかということでした。マクドナルドに訪れる人は5分以上バーガーを待つつもりはありませんから」とKempczinski氏は語りました。

生肉から作られるパティは、既にアメリカの3500店舗で提供されていますが、シカゴでは5月からスタートするとのことです。

ファストフードチェーンの中で生肉から作ったパティを提供しているのはマクドナルドだけではなく、ウェンディーズなども行ってきたところ。ファストフードを利用するお客さんの中でも健康的なメニューや、加工が少ない食べ物を求める人が増えており、マクドナルドの試みもこの流れを受けてのこと。マクドナルドは2018年2月に「チーズバーガーを子ども向けメニューから姿を消す予定」とも発表していました。
https://gigazine.net/news/20180307-mcdonalds-fresh-beef-burgers/