ミクシィは27日、取締役の木村弘毅氏(42)が社長に就任する人事を発表した。6月に開催予定の株主総会後に正式に就任する。森田仁基社長(41)は任期満了で退任する。ミクシィでは1月、チケット2次流通サイトを運営する子会社の元社長が書類送検されており、森田氏の退任は引責の意味合いもある。

チケット2次流通サイト「チケットキャンプ」を運営するフンザ(東京・渋谷)で高額の転売が問題となり、同社の元社長と転売業者が詐欺の疑いで書類送検された。ミクシィは2017年12月にチケットキャンプのサービスを5月に終了すると発表。森田氏も月額報酬全額を6カ月間自主返納している。

ミクシィはスマートフォン(スマホ)向けゲーム「モンスターストライク」が売上高の大半を占める。2014年に就任した森田氏はモンスト依存を脱却するため、15年にフンザを買収し成長の柱と位置づけていたが、高額転売問題で頓挫した。

木村氏はモンストの初代プロデューサーで「生みの親」と呼ばれている。木村氏を社長に据えてエンターテインメント事業を強化する。

木村 弘毅氏(きむら・こうき)02年都立大(現首都大)工中退、03年モバイルプロダクション入社。08年ミクシィ入社、14年執行役員。15年取締役、17年エックスフラッグ事業本部長。東京都出身。42歳
2018/2/27 16:42
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27450600X20C18A2000000/