2日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は米国の利上げ加速を警戒して大幅反落し、前日比665・75ドル安の2万5520・96ドルで取引を終えた。1日の下げ幅は、リーマン・ショックを受け世界的に景気が悪化した2008年12月以来、約9年2カ月ぶりの大きさ。

 株価の下落率は2・5%で英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決まった16年6月以来の大きさ。

 朝方発表された1月の米雇用統計が市場予想を上回ったことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが加速するとの警戒感が強まり、全面安の展開となった。米長期金利の指標となる10年債利回りは一時2・854%まで上昇し、株価は一時、690ドル超下げた。

 米株高は低金利を背景に進行。長期金利の上昇で利上げペースが速まれば、資金調達コストがかさみ、景気が減速しかねないとの見方が広がった。(共同)

2018.2.3 07:56
産経ニュース
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