トヨタ自動車と中部電力は、今後、普及が見込まれるEV=電気自動車やプラグインハイブリッド車などで使われた電池の再利用に向けて、新年度から共同で実証実験を行うことを明らかにしました。

発表によりますと、両社は、トヨタのEVやプラグインハイブリッド車、それに、ハイブリッド車に搭載された使用済みの電池を回収して、中部電力が開発を進めている大容量の蓄電システムでの再利用や、レアメタルなどの材料の再資源化に向けて、新年度から実証実験を行うことで基本合意したということです。

電池の回収は、全国のトヨタの販売店などを通して行い、まずはハイブリッド車の電池の再利用で2020年度には、出力およそ1万キロワットの蓄電システムを開発し、日中に発電された電力などを蓄えて電力需給の調整にも活用したいとしています。

トヨタは、2030年に年間の販売台数のおよそ半分に当たる550万台をプラグインハイブリッド車などの電動車にする方針ですが、使用済みの電池をどのように再利用するかが課題になっていました。

中部電力の勝野哲社長は31日の定例会見で、「電力の需要と供給のバランスを取るため、電動車の電池を活用できれば大きなメリットになる。自動車の電動化の流れをビジネスチャンスにつなげていきたい」と話していました。
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