「ギョーザの街」として知られる宇都宮市の去年1年間の1世帯当たりのギョーザの購入額が4200円余りと、前回1位だった静岡県浜松市を上回り、4年ぶりに日本一に返り咲きました。

総務省の家計調査によりますと、去年1年間の1世帯当たりの自宅で消費したギョーザの購入額は、宇都宮市が4258円で、前回まで3年連続で1位だった浜松市の3582円に676円の差をつけて、4年ぶりに全国1位に返り咲きました。

宇都宮市は、平成22年まで15年連続で1位を維持していましたが、その後、浜松市にトップを譲り、平成25年にいったん1位に戻った以外は2位にとどまっていました。

宇都宮市の佐藤栄一市長は「ギョーザの購入額の順位に一喜一憂するものではありませんが、今回の結果は市民と積み重ねてきたまちづくりのたまものです。引き続き市民と一体となってギョーザを核とした観光振興を進めていきたい」としています。

宇都宮市民から喜びの声
宇都宮市がギョーザの購入額で全国1位に返り咲いたことについて、市民からは喜びの声が聞かれました。

宇都宮市内に住む60代の女性は「1位となったことをうれしく思います。焼きギョーザもおいしいですが家ではよく水ギョーザで食べます。県外の知人にも自慢しています」と話していました。

また、高校1年生の女子生徒は「週に1回くらい食卓に並びます。口に含んだ瞬間に肉汁があふれ出てとてもおいしいです。市民としてこれからもギョーザを食べ続けたいです」と話していました。
浜松市長「宇都宮に敬意を表したい」
1年間の1世帯あたりのギョーザの購入額の日本一を宇都宮市に奪われた浜松市の鈴木康友市長は「一緒にギョーザ界を盛り上げている宇都宮市が首位になったことに敬意を表したい。4年ぶりに日本一を明け渡しましたが、浜松餃子は全国的にもファンが増えているので次回は1位を奪還したい」としています。

浜松市では、キャベツなど野菜中心であっさりした味が特徴のギョーザをご当地グルメの「浜松餃子」として地域振興に活用してきました。
浜松市では、ギョーザの購入額日本一の座を明け渡したことについて残念だとする声が聞かれました。
浜松市内の女子高校生は「去年はあまり食べていなかったような気がします。悔しいです」と話していました。野菜が多く入っていてさっぱりした「浜松餃子」の味が好きだという女性は「週に1度はまとめて買っています。ことしは宇都宮に勝てるようにたくさん食べます」と話していました。
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