大手精密機器メーカーのリコーは、業績不振に陥っていたインドの子会社が資金繰りに行き詰まって経営破綻し、現地で会社更生手続きを申し立てたと発表しました。

発表によりますと、リコーのインド国内での販売などを担っていた子会社、「リコーインド」は業績不振で資金繰りに行き詰まって経営破綻し、29日、現地の会社法審判所に会社更生手続きの開始を申し立てました。

負債総額は去年3月末の時点で日本円にして363億円だということです。

この子会社について、リコーは去年10月に追加の支援を行わないことを決めるとともに、300億円の損失が発生して、今年度のグループ全体の最終的な損益が70億円の赤字と、年間の決算としては6年ぶりの最終赤字となる見通しを発表していました。

リコーは、この子会社の経営破綻による追加の損失はなく、業績の見通しは修正しないとしています。また、今後のインドでの事業については、撤退はせず、現地の顧客へのサービスを含めて継続するとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180130/k10011307901000.html