0001みつを ★
2018/01/03(水) 19:05:46.23ID:CAP_USER2018.01.03 Wed posted at 16:27 JST
(CNN) 航空機の歴史を振り返ると、これまでに幾つもの素晴らしい飛行機が作られてきた。その多くが空を支配する一方、中にはほとんど離陸することなく終わった飛行機もある。
今回は70年近く歴史をさかのぼり、名機になり損ねた4機の試作機を見ていくと同時に、長距離旅行のあり方を一変させるかもしれない未来の航空機の構想も紹介する。
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1.アブロ・カナダ「ジェットライナー」(1949年)
カナダの航空機メーカー、アブロ・カナダ社の「C−102ジェットライナー」は北米を飛行した初のジェット旅客機で、1949年8月にトロントの空港から初飛行した。
ジェットライナーは、アブロ・カナダがトランスカナダ航空(TCA)向けに開発したもの。だがTCAの分析の結果、C−102の生産モデルが同社の運航要件を満たさないことが判明し、TCAは同機への関心を失った。
1950年代初頭になると、アブロ・カナダは軍用機の開発に力を入れ始め、ジェットライナーの開発計画は頓挫した。
結局、C−102の試作機は1956年末に解体され、唯一解体を免れた操縦室部分のみがオタワのカナダ航空宇宙博物館に展示されている。
2.ブリストル「ブラバゾン」(1949)
英ブリストル社が開発した「ブラバゾン」は、全長約54メートル、翼幅約70メートルの大型旅客機だ。
2階建ての機体は、乗客500人以上が乗れるエアバスA380に匹敵する大きさだが、本機はプライベートキャビン、バー、映画館を備えるなど、わずか100人の乗客が豪華な空の旅を楽しめる設計になっていた。
1949年9月に試作機が初飛行を行ったが、当時、航空各社が求めていたのは採算の取れる燃費効率のいい航空機だった。
ブラバゾンに対する発注は1件もなく、開発計画は1953年に打ち切られた。試作機は未完成のターボプロップ機「マークU」の機体とともに処分された。
3.サンダース・ロー「プリンセス」(1952)
英サンダース・ロー社が開発した「SR.45プリンセス」は、世界最大級の全金属製飛行艇だった。
エアバスA350に匹敵する翼幅を誇るプリンセスは、1952年8月に初飛行した。同機は10基のターボプロップエンジンに駆動されており、計画では旅客は、与圧された豪華な機内で快適な空の旅を楽しめるはずだった。
しかしプリンセスの唯一の顧客だった英国海外航空(BOAC)はすでに、間もなく飛行艇の時代は終わり、ジェット機の時代が来ると判断しており、同機への支援を撤回した。
結局、プリンセスの開発計画は英国政府によって打ち切られ、試作機は製造途中の2機の機体とともに処分された。
4.フェアチャイルド・ドルニエ「728JET」(2002)
米独フェアチャイルド・ドルニエ社が2002年3月に70人乗りリージョナルジェット機「728JET」の試作機を発表した時、同機にはすでに100社以上から注文が入っていた。
2002年夏に初飛行が予定されていたが、試作機の発表から2週間後にフェアチャイルド・ドルニエが破産申請し、大口顧客が次々と注文を取り下げた。728JETを生産するための新会社が立ち上げられたが、その取り組みも失敗に終わった。
(リンク先に続きあり)
アブロ・カナダ社の「ジェットライナー」。1950年代にトランスカナダ航空(TCA)向けに開発された
https://www.cnn.co.jp/storage/2017/12/10/1c407e062986a167d551b1c860cd686b/t/320/180/d/awesome-plane-prototypes-1.jpg
英サンダース・ロー社の「プリンセス」。全金属製の飛行艇としては今でも史上最大級だ
https://www.cnn.co.jp/storage/2017/12/10/a2e32e6704b1a444e1b298582d95ac1c/t/320/180/d/awesome-plane-prototypes-5.jpg
独フェアチャイルド・ドルニエ社の「728JET」
https://www.cnn.co.jp/storage/2017/12/10/405091c1af4cc4d91249f510cc45e624/t/320/180/d/awesome-plane-prototypes-7.jpg