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2018年01月01日00時27分
 JXTGホールディングスの内田幸雄社長はインタビューに応じ、2017年4月に全面自由化された都市ガスの小売り事業について「できるだけ早い段階で入りたい」と述べ、今年中に首都圏市場への参入を目指すことを明らかにした。

 電力小売りでは既に約34万件の契約を獲得しており、ガスとセットの販売で顧客基盤の拡大を図る。内田氏は「ガスの保安でどこかと組むのはあり得る」と語り、他社との連携も視野に入れる。東京電力ホールディングスや大阪ガスと共同で川崎市に建設し、20年4月の稼働を予定している都市ガス製造設備からの供給も検討する。

 JXTGは昨年4月、JXホールディングスと東燃ゼネラル石油が経営統合し誕生。17年9月中間期では当初目標(82億円)を上回る175億円の統合効果を挙げた。内田氏は「順調に滑り出した」と強調。3年間で1000億円に上る統合効果目標も「前倒しで達成して上積みしたい」と意気込む。

 19年3月末でガソリンなどの生産を停止する室蘭製造所(北海道)に続く製油所や製造所の統廃合は、「今年3月までに原案を固めて19年度には着手したい」と述べた。

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