経団連が次期会長に日立製作所の中西宏明会長を起用する。当初、榊原定征会長の意中の人でなかったとされる中西氏。有力な対抗馬が見当たらないなかで、環境問題や電力改革などで手堅く財界をまとめ、次第に本命候補として頭角を現した。中西氏の起用には慎重論も浮上したが、安倍政権との近さなどが決め手となり、結局は大本命に白羽の矢が立った。

 「今後は中西がいますから」。2014年1月、日立の川村隆会長(当時)は同…
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25239480Z21C17A2EA2000/