JR東海は25日、リニア中央新幹線の品川駅(東京都港区)の建設工事の様子を公開した。リニアの品川駅は東海道新幹線のホームの地下約40メートルに造られるため、運行を続けたまま線路の下を掘れるようレールを支える仮設の橋桁を設置した。

 工事には約100人が参加。東海道新幹線の運行が終了した午前0時すぎに作業を始め、まずレールと枕木、線路内の砂利を撤去。クレーンで橋桁を降ろした後、作業員が固定し、その上に再びレールを設置した。

 この日設置した橋桁は長さが約12メートル。全長約400メートルの新幹線が停車する線路が上下合わせて4本ある品川駅には計123の橋桁を設置し、その下に空間をつくっていく計画だ。

 リニアは2027年に品川−名古屋が開業予定で、沿線各地で工事が進んでいる。中央新幹線建設部の大羽宏和次長は「難しい工事もあるが、安全第一で着実に工事を進めたい」と話した。
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