伊那市は8日、ふるさと納税の返礼品にフィットネスクラブ運営のRIZAP(ライザップ、東京・新宿)の健康増進プログラムを加えると発表した。同社と連携して市民向けのプログラムも用意する。ライザップのサービスがふるさと納税の返礼品に入るのは全国で初めて。健康に関心が高い自治体として全国に印象づける。

同日から返礼品に加えた。ふるさと納税の寄付金額1万〜100万円でライザップのプログラムへの参加権利やサプリメントなどを受け取ることができる。寄付金の使途は明確化する方針で、市民向けプログラムに対するライザップへの報酬や健康福祉政策に充てる。

 市民向けには2018年1〜3月に計8回、60歳以上の市民を対象にプログラムを提供する。参加者は2000円分の書籍を購入した上で、食事や運動の内容を同社の担当者に報告して健康管理の指南を受ける。参加者の成果によって同市から報酬を受ける成果報酬型のプログラムとする。

 同市は2017年度に入り、返礼品から家電製品や高額の商品を外した。その影響で寄付金額が大きく減少、4〜9月の寄付金額の実績は前年と同じ時期に比べて約7割減の1億8000万円だった。

 伊那市の白鳥孝市長は今回の連携は市職員の発案だったとし「特色ある返礼品で市の取り組みを知ってもらえる」と話した。
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