新モデルの増産体制に支障が出ている米電気自動車メーカーのテスラは、工業生産用自動機械メーカーのパービクスを買収した。

 テスラの広報担当によると、パービクスはこれまで約3年間、テスラのサプライヤーだった。非公開企業であるパービクスの買収条件については非公表としている。同担当者はパービクスの本拠地であるミネアポリス地域でテスラの存在感が高まると説明した。

 テスラのマスク最高経営責任者(CEO)は、3万5000ドル(約399万円)からの新型セダン「モデル3」がスタートでつまずいている理由の一つとして、生産のオートメーション化における課題を挙げている。

 先週、マスクCEOは週5000台のペースで「モデル3」の生産が可能になる予想時期を来年の第1四半期末までと約3カ月先延ばしした。

 テスラはこれを当面の中間的な目標に設定し、週に1万台ペースでの生産拡大に向けたステップの前に、オートメーションを最適化するための時間と支出の削減を目指すと先週提出した開示書類で表明した。

 テスラが10〜12月期(第3四半期)に入ってこれまでに製造した「モデル3」は260台で、予想の1500台を下回っている。(ブルームバーグ Dana Hull)
http://www.sankeibiz.jp/business/news/171108/bsa1711080500010-n1.htm