川崎重工業は人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)を活用し、熟練作業を自動化できるロボットシステムを開発した。熟練者が専用操作装置でロボットを遠隔操作し、操作装置に感覚的に作業を覚えさせる。何度も作業を繰り返す中でAIが学習して作業精度を高め、最終的には人が遠隔操作せずに自動で作業できるようにする。2018年度に自社に導入するほか一部顧客にも提供し、19年度に販売を始める。

新システム「サクセサー」(継承者)の遠隔操作装置は、触覚や聴覚など動作時の感覚をフィードバックする機能がある。この機能を用いて、熟練者の技を感覚的に覚えさせる。

例えば、自動車のシートをロボットで搬送して車体に取り付ける組み立て工程にサクセサーを導入する場合、熟練者が操作装置を用いて実際の作業を実施。その作業から、シートが所定の位置にはまる感触や音などのデータを操作装置に蓄積する。

操作を繰り返す中...
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00449629