0001ノチラ ★
2017/10/05(木) 08:44:46.00ID:CAP_USERBIとは、顧客が顧客自身のデータをビジネスに役立たせるためのツールです。ですから私たちはエンド・トゥ・エンドのアナリティクスのプラットフォームを提供することを目指しています。そのためのテクノロジーの一つにAIがあります。現在は、AIによってBIがサポートされるようになってきたというところです。
とくにAIの中でも、マシンラーニング(機械学習)の進化は急速に進んでいて、今後はBIをより直感的にしたり、操作を支援してくれることになるでしょう。現在でも何千というユーザーがタブローを使ってくださっていますが、全員がアナリティクスに精通している人ではありません。ですから、もっともっと使いやすくならなければいけないのです。
マシンラーニングによって「インテリジェンス・レコメンデーション」という機能が実現します。これは蓄積された膨大なデータの何をどう組み合わせれば役に立つ結果が出てくるかを、事前に利用者にお勧めするものです。
この技術がもっと進化すれば、予測を行ってユーザーを支援することができるようになるでしょう。ただデータがあれば、魔法のように何かが決められるのではなく、タブローなどのBIがインテリジェンスな機能を強化していくということで、ビッグデータの価値が生かせるということです。
――AIは、はじめはBIの機能の一部だとしても、どんどん進化し、拡大していくと、最終的にはAI自体が企業の意思決定を行ってしまうということはありませんか。
今後、AIが自動的に意思決定を行う部分が増えては来るでしょう。しかし、すべてをAIが決定するというのは、遠い未来の話で、それまでは人が決定を下す箇所は残ります。
例えば在庫管理に関するアナリティクスにAIを組み入れれば、近い将来に在庫の決定はAIが自動的に行うようになるかもしれません。ですが医療のような人の生死にかかわるような領域では、自動的に判断することはできません。人とAIの組み合わせになると思います。
――シリコンバレーの自然言語に強いベンチャー企業を買収しました。タブローのBIのインターフェースは、現在のグラフ表示のような形から、音声で返事をするような形に変わっていくことも考えられますか。
自然言語というのは、話し言葉という意味だけではありません。人間の思考に近い情報を理解できるかということで、インターフェースは音声でもテキストのタイピングでも、どちらでもいいのです。
たとえば私が「当社で一番の営業マンはだれだ?」という質問をBIに与えた時に、従来のBIでは、「今年度か、昨年度か」「算定の期間は」「対象商材は」といった細かい条件を設定していかないと答えを引き出すのは困難でしょう。
しかし、いま私がこの質問をしたのは、こういう条件の下で聞いているのだろうということを、あらかじめシステムが理解していれば、その条件を踏まえた答えが即座に得られます。こうした、人が会話の流れの中で聞くような漠然とした問いを、どうやって膨大なバックグラウンドのクエリー(ルール)に理解させるかということが難しいのです。人間の言語の理解とは、そういうことを指すのです。
また、BIを使うのはデスクトップの環境だけではありません。BIの近未来というのは、リッチなビジュアルによるアナリティクスをさまざまなデバイスでリアルタイムに行うことができる世界です。
http://diamond.jp/articles/-/144309