日産自動車の工場で、完成検査が資格を持たない者によって行われていた問題で、西川広人社長は2日、本社で記者会見し、「心からおわび申し上げる」と陳謝した。その上で、この問題について「背景、要因、従業員の意識を含め徹底的に検証し、対策を練りたい」と述べた。

 また同社は、今週中に約121万台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出ることを明らかにした。

 この問題は国交省の抜き打ち検査で発覚。国内にある六つの工場全てで行われていた。該当するのは9月18日以前に製造された21車種で、2日から発売された電気自動車(EV)の新型リーフも含まれている。

 完成検査は、道路運送車両法に基づいて行われる。国交省の通達は各社が社内規定で認定した者が行うよう定めているが、日産の一部の検査には未認定の「補助検査員」が加わっていた。不具合が見過ごされた可能性があり、同省は該当する車の点検など対策を取るよう日産に求めている。 
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