インターネット上で批判的な意見が殺到する、いわゆる「炎上」について、自分もそうした書き込みや拡散をすると思う人は全体の3%にとどまることが文化庁の調査でわかりました。専門家は、「炎上が起こるとネットのユーザー全体が批判しているように見えるが、実際には少数だ。炎上が全員の意見だと、うのみにしないことが大切だ」と話しています。
この調査は文化庁がことし、全国の16歳以上の男女、およそ3500人を対象に実施し6割から回答を得ました。

このなかで、インターネット上にある意見を書き込んだ場合、批判的な意見が殺到する、いわゆる「炎上」を目撃した場合、書き込みや拡散をするか聞きました。

その結果、「ほとんどしないと思う」と答えた人は10.1%、「全くしないと思う」は53.2%で、全体の6割を超えました。一方で、「大体すると思う」、「たまにすると思う」と答えた人は、合わせて2.8%とごく一部であることがわかりました。

インターネット上の「炎上」は現在、著名人だけでなく、一般の人たちの間でも大きな社会問題となることが少なくないですが、日本語学が専門の日本大学の田中ゆかり教授は「炎上が起こるとネット中が批判しているように見えるが、実際には少数であることがわかる。炎上が全員の意見だと、うのみにせず、冷静に捉えることが大切だ」と指摘しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170922/k10011151311000.html