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 生産を終えた人気スポーツカーに、より長く乗ってもらうサービスに自動車メーカーが乗り出している。純正部品の販売を再開したり、修復(レストア)を引き受けたりする。コアなファンをつなぎとめ、ブランド力を高める狙いだ。

 マツダは4日、1989〜98年に発売した小型オープンカー「ロードスター」の初代モデルの部品の一部の販売を来年初めから再開すると発表した。タイヤやハンドルなどの部品を復刻するほか、車両をいったん預かって発売時に近い状態にレストアするサービスも受け付ける。

 同社によると、初代は国内で計12万台が販売された。生産を終えて20年近くたった今も、約2万3千台が乗られており、根強い人気がある。

 ホンダが純正部品の販売を再開するのは、91〜96年に売り出した軽自動車のオープンカー「ビート」。現在も、累計販売台数の半数を超す約2万台が乗られている。ホイールやシートベルトなどから始め、80点まで増やす計画だ。

 日産自動車もスポーツカー「スカイラインGT―R」の3代目(R32型、89〜95年)の部品再販を検討している。